枯れ尾花 2018 3 24

 NIKKEI NETのマネー&マーケットで、
岡田晃氏は、「1937年恐慌」のことを書いています。
 恐慌というと、1929年を連想しますが、
実は、1937年恐慌も、大いに問題があったのです。
(以下、引用)
 1933年に登場したフランクリン・ルーズベルト大統領が、
ニューディール政策で米国経済を立て直したことは広く知られている。
33年までの4年間、大幅なマイナス成長が続いていた実質国内総生産(GDP)は、
翌34年からプラスに転じ、37年まで景気回復が続いた。
 33年に50ドル前後まで落ち込んでいたダウ工業株30種平均は、
37年に190ドル台まで回復していた。
 そこでルーズベルト政権は、
ニューディール政策によって膨らんだ財政赤字を削減すべく、
増税に踏み切り、財政再建路線に転換した。
FRBも金融引き締めに転じた。
 だが、これは明らかに誤りだった。
景気は再び急速に悪化し株価は暴落した。
実質GDPは翌38年にマイナス成長へ逆戻りし、
ダウ平均は37年の戻り高値のおよそ半分の水準まで下がった。
これは、37年恐慌と呼ばれている。
それ以降、米国経済の本格回復は第2次世界大戦後まで待たねばならなかった。
(以上、引用)
 もはや、先進国において、インフレは起こらない。
高度に発達した「世界的な物流システム」がインフレを防ぐからです。
それでも、インフレを心配する人は、20世紀前半を生きている人です。
 時計で測る時間は同じでも、
すべての人が同じ時代を生きているとは限らないのです。
 もちろん、世界が「貿易戦争」に夢中になれば、
自由貿易は阻害され、世界的な物流システムも崩壊するかもしれません。
 「幽霊の正体見たり枯れ尾花」とは、
幽霊かと思ってよく見ると「枯れたススキの穂」であった(大辞林)。













































































スマートフォンのトップページへ